草花図鑑

ふれあいの森総合公園、特に自然ゾーンには四季折々の樹木や草花がたくさん見られます。
このページでは、公園内で撮影した写真やそれぞれの特色、またエピソードなどをお伝えします。

ソメイヨシノ(染井吉野) バラ科

ソメイヨシノとは・・・?

江戸時代に、現在の東京の巣鴨周辺にあたる「染井」と呼ばれる土地で作出されたといわれています。はじめはヨシノザクラとよばれていたものの、奈良県吉野山のヤマザクラと混同されやすいので、ソメイヨシノと名づけられたそうです。4月の初め、葉の出る前に、径3~3.5センチメートル、淡紅白色の花が開きます。暦の春よりもソメイヨシノが満開になったときにこそ春の訪れを実感できますね。公園は・・・3月中旬に行くと「さくらの森」だけでなく「見晴らしの丘」付近もちらほら咲いていました。4月はお花見が楽しめますので、ぜひ、お弁当を持ってお越しください!

(平成22年3月19日撮影)

ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科

ヤブツバキとは・・・?

常緑樹林を代表する樹種の1つで、海岸近くから山地まで幅広い標高で見られます。葉は厚く、表面は鮮やかで赤く大きな花を早春の2~4月に咲かせます。果実は9~11月に熟すと割れ、その中に入っている2~3個の種子がはいっており、その種子から「椿油」が採れるそうです!公園では・・・自然ゾーンのあちらこちらに見られましたが、風が強いせいか、終わりに近いのか・・・花が落ちているものも多かったです。

(平成22年3月19日撮影)

コブシ(辛 夷・拳) モクレン科

コブシとは・・・?

山野の春を彩る代表的な花木です。まだ葉が開く前の枝いっぱいに香りのある白い花を咲かせます。かつて、北国ではこの花が農作業を始める目安になっていたそうです。果実は袋果の集合果で、10月ごろに熟すと裂開して赤い種子をつりさげることから、この果実を「握りこぶしに」見立てて、コブシと名付けられたそうです。公園は・・・桜はつぼみばかりでしたが、「紅葉の森」に行く途中にきれいに咲いているコブシを見つけました。まだ茶色っけの多い場所に白い花、ひときわ目立っていました!

(平成22年3月19日撮影)

ヤツデ(八手) ウコギ科
ヤツデとは・・・?

直径が20~40㎝にもなる葉が特徴です。名前はヤツデ(=八本の指がある手?)ですが、7や9に切れ込むことが多いそうです。11月~12月にかけて白くて小さな花をたくさん咲かせ、果実は4~5月に黒紫に熟します。公園では・・・まだ果実も黄緑色でした。「見晴らしの丘」を広場へ下っていく途中に、ぽつんとありましたが、葉の形が面白く、存在感をアピールしていました。

(平成22年3月19日撮影)

タンポポ(蒲公英) キク科

タンポポとは・・・?

北半球の温帯から寒帯にかけて約2000種あり、日本にはほかにエゾタンポポ、ミヤマタンポポ、シロバナタンポポなど約10種が自生するそうです。シロバナタンポポは白色の頭花をつける点で特異な種で、人里に生え、関東地方以西の本州から沖縄、とくに中国、四国、九州地方に見られます。公園では・・・池の近くに仲良く、白と黄色のタンポポが咲いていました。近くまで行けなかったので、わかりづらいかもしれませんが・・・こどもの頃、綿のようになったタンポポを「ふうっ」と飛ばしたことを思い出して懐かしくなり、撮影してきました!

(平成22年3月19日撮影)

 

ヤマボウシ(山法師) ミズキ科
ヤマボウシとは・・・?

和名ヤマボウシの由来は、花の中心を法師の坊主頭に、まわりの白い花びら状のものを頭巾にみたて、「山に咲く法師」を意味すると言われています。 ヤマボウシは中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布します。 開花時期は6月中旬~7月中旬とされ、果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く、食べることができるそうです。

アヤメ(菖蒲) アヤメ科
アヤメとは・・・?

アヤメの葉はまっすぐに立ち、高さは30~60㎝、茎の先端に1~3輪の花を咲かせる多年草です。多数の茎が株立ちになり、短く這う根茎からは多数のひげ根が伸びています。湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に見られる植物です。5月頃に花を咲かせています。

アジサイ(紫陽花) アジサイ科
アジサイとは・・・?

アジサイは世界で広く親しまれている日本の梅雨どきに咲く代表的な花木です。丈夫で育てやすく、乾燥しないように気をつければ鉢植えでも庭植えでも容易に栽培することができます。 土の酸度がひとつの要因となって花の色が変化し、アルカル性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるとされます。 ふれあいの森でも遊具広場の近くや、第一駐車場への道路脇などで見ることができます。

クロガネモチ(黒鉄黐) モチノキ科
クロガネモチとは・・・?

クロガネモチはモチノキの仲間で、若い枝や葉の柄が黒ずんでいることからクロガネモチと名付けられたと言われています。 花は5月から6月にかけて咲きます。枝の先端付近の葉腋から枝分かれし、たくさんの花を咲かせます。秋に実がなり、赤く熟します。

フヨウ(芙蓉) アオイ科
フヨウとは・・・?

美しいピンクの大輪の花を咲かせるフヨウは、夏を代表する花木として親しまれています。 古くから栽培され、なんと室町時代に鑑賞していた記録があるそうです。7月~10月初めにピンクや白色の直径10~15㎝程度の花が咲きます。

 

秋・冬

イチョウ イチョウ科

イチョウとは・・・?

公園樹や街路樹に利用され、見事な黄葉と種子ギンナンのおかげで、見ても食べても楽しめます。

その一方で、中生代に最も栄えたグループの唯一の生き残りという、植物学的に貴重な存在でもあります。

成長が早く寿命が長いですが、実がなるまでも長く、「公孫樹」は孫の代までかかる木という意味があります。
老木や大木には、「乳」と呼ぶ気根の一種がよく見られます。

花期は4~5月。雄花、雌花とも葉が開くと同時に開花するが、小さくて目立たちにくいです。

←写真のいちょうは大浦池周辺の木です。ほぼ葉が落ち見事なじゅうたんが出来ていました。

フユイチゴ バラ科
フユイチゴとは・・・・?

暖地や海沿いの常緑樹林によく見られるつる性の木イチゴ類で、林縁や林床で地面をはうように広がります。

葉は常緑で、形は円形に近く浅く3~5裂します。
花期は9~10月。
枝先や葉の腋に白い花が数個集まってつきます。

名前の通り果実が11月~1月に赤く熟します。

カンツバキ ツバキ科

カンツバキとは・・・?

カンツバキ(寒椿) は、サザンカとツバキの交雑種と言われるツバキ科ツバキ属の常緑中低木です。

花弁と雄蕊が合着しているのは椿の特徴、花弁が一枚ずつ散るのは山茶花の特徴、といった両者の性質を持ち合わせます。

冬の代表的な花木であり、八重咲きの薄紅花が代表ですが、赤や白、桃色の一重~八重咲きもあります。

葉は、暗緑色で小さな槍形で葉縁に鋭い鋸歯があります。
常緑で、刈り込みに強い性質なので、庭木や垣根に使われます。

←なるほど、アップの写真を見ても山茶花(さざんか)ととってもよく似ていますね!

もみじ カエデ科

もみじとは・・・?

もみじと呼ばれるカエデは日本の秋をまさに代表する植物です。

これらの自生種の中からすぐれた色を出すものを拾い集め、より見ごたえのあるものや変わり葉の園芸品種を江戸時代から作りだし、栽培、コレクションされてきました。

その中には秋の紅葉のよい品種と、芽吹きから初夏に鑑賞される春もみじとがあります。

第二次世界大戦の時になくなってしまった品種もありますが、今日では品種を復元し、より美しい品種が沢山作られました。

現在では、原種、園芸品種を合わせて四百種類以上になります。

←写真のもみじは大浦池駐車場近くの木です。萌えるような紅葉にため息でした。

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